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第3回 杵屋勝芳歌師匠(長唄)
2003/10/20

<プロフィール>
【出 身】 1939年生 神奈川県川崎市
【現住所】 神奈川県川崎市
【趣 味】 今のところパソコンですね
【特 技】 長唄・三味線・鼓・
仲間となにか楽しくやること
【好きなもの】 音楽・自然・歴史・宇宙
【性 格】   明るくのん気

1949
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杵屋勝喜芳に師事 長唄三味線を始める
望月彦十郎に師事 鼓と太鼓を習う
1960 杵屋勝芳歌の名を許される
1977 杵屋勝国に師事1999独立を許される
毎年国立劇場での杵勝会に参加
1989 川崎長唄連盟を創設 
「有喜会」代表   毎年演奏会を開催
2002 邦楽普及のため学校教育の講師等も務める

<プライベート HP> <長唄「有喜会」>

 


<2003/10/3 第11回長唄「有喜会」 日本橋教育会館にて>

長唄「有喜会」には、いろいろな屋号の先生方がいらっしゃる。杵屋、芳村、松永、柏・・・等と。長唄の世界には、いくつかの大きな流派があるのだそうだが、当然のごとく縦社会。本来は、その流派内だけで、研修や演奏会などが行われる。そこで精進し、大きな舞台へと進んでいくには、いろいろと昔ながらのしきたり、慣習などで、実力があっても、若手だったり、人脈がなかったりすると、思うように発揮するチャンスがめぐってこないという現実があるという。

代表である勝芳歌先生は、若手がなかなか台頭できないことや、他流派との交流がもてないことで、長年頭を悩ませてきた。ある時、そんな歯がゆい現実に手をこまねいていては長唄の未来がないと、一念発起。流派を超えた修練の場、お互いが切磋琢磨して、実力をつけていく場を作ろうと、仲間を募った。そして誕生したのが、「有喜会」の前身である「遊音会」。1989年のことだった。

1992年に、師である杵屋勝国師匠に、指導を煽りつつ、本格的な演奏団体として、「有喜会」を結成。
再編成されたメンバーで活動をはじめ、以後、絶えることなく、毎年1回定期演奏会を行い、今年2003年10月3日には第11回目の演奏会が催された。


    <2003/10/3 第11回長唄「有喜会」 日本橋教育会館にて>

毎年、新たな挑戦で、精進を続けている有喜会のメンバー。メンバーの中には、功労賞をいただいた方も複数いらっしゃり、みなさん、何十年と言うベテランの方がたばかり。その演奏技術の高さに、毎年演奏会は盛況だ。

今年は勝国師作の新曲「出雲の阿国」を初披露ということで、普段、お稽古でさらっている耳なじみの曲とは赴きも違い、かなりのプレッシャーもあったようだが、プログラムに新たな彩りを添えてくれた。
チャレンジは、まだまだこれからも続いていく。来年は、ハワイホノルル市での上演も予定されているのだという。


勝芳歌先生のお人柄については、メンバー誰もが口をそろえておっしゃるのだが、「率先して何でもやる姿勢、そして、いつも前向きにみんなをリードしていってくれるところ・・・それがたまらない魅力です」と。

私もはじめてお会いした時から、その魅力に取り付かれてしまった。
芸に対する執念というものもさることながら、これだけの実力ある面々を弛まず率いていくパワーには、並々ならぬものがある。

先生の言によれば、「有喜会は以前からおられる人も新しく入って下さった人も基本的には平等です。各々が有喜会に貢献できる事を自発的に能動的にして下さっています。私が1番大事にしている事は全員が仲良く成長することを目的にすることです。和を崩すことを1番の悪として、いままでやってまいりました。この精神でこれからも楽しくやってまいります。」とのこと。
"和を大事にするこころ"が、きっと有喜会の要となっているのだろう。


        <2002年12月 南百合丘小学校にて>

近年、学校教育の中で邦楽が見直されていることもあり、こどもたちが邦楽に触れる機会が増えてきているようだ。そんな動きに呼応するように、勝芳歌先生も、精力的に伝統芸能の未来をになう子ども達への指導をおこなっていらっしゃる。近隣の学校へ講師として招かれたり、積極的にHPなどで、指導協力のPR活動をされている。これからますます、先生のご活躍の場が増えることは容易に想像がつく。

自らをも鍛え、そして次世代へも継承する努力を怠らない・・・これは、伝統芸能に限らず、いかなる分野でもあてはまる理想的な姿と言えるのではないか。

とにもかくにも、様々なことにチャレンジし、着実にやりきっていかれる勝芳歌先生や、そのお仲間の皆様に会うたびに、刺激とエネルギーと意欲と・・・さまざまなことを与えていただいている金魚である。
来年もまた、同じステージに立てることを願いつつ、さらにグレードアップしているであろう演奏会を楽しみにしている。

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