あなたがいたから
歩くことをやめようとしてた
あの時
何もかもを遠ざけ
耳をふさぎ
見つめることを恐れ
暖かな言葉も、眼差しも
拒否し続けた日々
小鳥のさえずり
木々の語らい
ゆったりと流れてゆく雲
カーテンの隙間から降り注ぐ
木漏れ日さえもが
私には
なんの感動も与えはしなかった
見ようとしなければ
聞こうとしなければ
人はこんなにも
哀れに
閉じこもり
無限の寂しさの中に埋もれていくものだと
初めて知った日々
ほんの少しの勇気
一歩踏み出すための勇気を
与えてくれたのは
あなた
孤独の海におぼれそうになって
全てを見失ってしまった
私に
一欠けらの木片を
差し出してくれたのは
あなた
いま
再び時の鼓動が聞こえ始め
新たな世界が
目の前に広がっていることに
どうしようもないほどの
喜びと希望を感じながら
あなたへ
「ありがとう」
のことばをおくりたい