二人のスイング

 

頬杖つきながら

指先を鳴らすのがあなたの癖

 

ことばはかわさない二人の時間

でもぴったりと

同じリズムを刻んでいたわね

 

氷のとけかかった水割りと

吸いかけのまま忘れられてるたばこ

それさえあれば

一枚の絵のようにお似合いのカップルだった

 

ねえ気づいてた?

ウッドベースのソロになると

あなたにすこし寄りかかってたわたし・・・

どうしてだか解かってた?

 

太い弦のビブラート

体の芯まで突き刺すような

あのセクシーな音色

 

あなたは感じなかった?

ううん

きっと感じていたわね

 

だって

私の鼓動に合わせて

あなたの体も揺れていたもの・・・

 

いつからなの?

あなたの指先が

音を立てなくなったのは?

 

いつから・・・・?

ふたりのスイングが

同じ時を刻まなくなったのは・・・