<寄合酒>

 

学生時代、下宿をしていました。その頃、飲み会といえば、
たいがい誰かの下宿に集まって、持ち寄りの宴でした。
地方から出てきた御仁など、ローカル色豊かな手料理を作って
くれたり、「ん?これはいったいなに?」などというものを
食べさせられた記憶もあります。
この噺を聞いてると、そんな時代が懐かしく思い起こされます。

 

兄貴分の家で酒を飲む話がまとまり、つまみを買う金を集めようとしたのですが、毎度の事ながらみんな金回りが良くないようです。
 兄貴分が、「何でも良いから顔の聞くところヘ行って、ツケにしてもらい、つまみを一品ずつ持ち寄って寄合酒にしよう」と提案すると、それに応えた連中は兄貴分の家を出て行きます。
 やがて、みんなが持ち寄って来た物は、金の無い連中には不似合いな物ばかりです。
 それでもなんとか、宴をはじめようと、料理の仕度にかかるのですが、これがまた、まともに整うはずもなく・・・。