世に親ばかと名のつく人は、数多けれど、
ここまでくればたいした物でして、
生れた子供が、誰よりもしあわせに長生きするよう
いまだかつてないような名前をつけたいと、
おとっあん、
もの知りの和尚さんに、お願いにやってまいります。
それでは・・・ってんで、和尚さん、
ありがたいお経の中から、いくつか縁起のよいことばを
並べ立てますが、
「うーーん、どいつもこいつも捨て難い」
と悩んだおとっあん。
「えーい、めんどうだ、みんな一遍につけちまえ!」
と、なんと、和尚さんが書き出した名前を
全部くっつけてつけてしまいました。
その名前というのが、
“寿限無、寿限無、五却の擦り切れ、
海砂利水魚の水行末、雲行末、風来末、
食う寝るところに住む所、薮らこうじぶらこうじ、
パイポ、パイポ、パイポのシューリンガ、
シューリンガのグーリンダイ、
グーリンダイのポンポコピーのポンポコナー
長久命の長助”
こんな長い名前をつけたものですから、
何をするんでも、たいそうな時間がかかり、
ことがすべて終わっていた、なんてことはしょっちゅう。
ある日、この子は、
友達のタケボウとけんかをし、タケボウのおでこに
大きなこぶをこしらえてしまいます。
泣きながら、タケボウはおとっあんとおっかさんに
言いつけにくるのですが、あんまり名前が長いので・・・
(オチは、知ってる人多いでしょう?)
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