トワイライトエクスプレスのページ
トワイライトエクスプレスとは?
青函トンネルの開通により、本州と北海道が連結され、JR東日本によって北斗星が運航を開始、ロイヤル個室や食堂車グランシャリオ等による豪華寝台車として成功したのに対し、JR西日本はさらに豪華な寝台列車を目指して運行を開始したのがトワイライトエクスプレスです。
車両は北斗星同様に24系25型をベースとした改造車ですが、ロイヤルのさらに上を行く展望スイートを装備。さらに、スイートの人気が高かったことから、2号車を増結し、こちらにもスイートとロイヤルを設定しました。車体カラーもブルートレインの濃青ではなく、日本海をイメージした深緑に塗られています。さらに、大阪〜青森間を牽引するEF81も同色のものを用意し、編成全体の統一感を持たせています。
2001年には全面リニューアルし、客室内を木目調に、キラキラしていたサロン・デュノールやミニサロンの内装やソファも落ち着いたものに取替えられ、さらに重厚かつ落ち着いたものへと生まれ変わりました。
編成は3本ありますが、大阪〜札幌が21時間かかることから、毎日運転するには編成が足りず、基本的には週4日の運行となっているので、カシオペアと同様「臨時」扱いとなっています。もっとも、無理すれば毎日運行も可能で、ハイシーズンには毎日運行がされています。もっとも、予備が無いので、何かあると次の日の運行にも影響が出てしまうという危険性もあったりします。
| 列車番号 | 始発駅 | 始発駅入線時刻 | 終着駅 | 所要時間 |
|---|---|---|---|---|
| 8001 | 大阪 12:03 | 11:47 | 札幌 9:07 | 21時間04分 |
| 8002 | 札幌 14:05 | 13:49 | 大阪 12:52 | 22時間47分 |
編成と設備
トワイライトエクスプレスには、数々の雑誌で紹介されている展望スイート特A個室が1号車に1室、2号車にはパノラマウインドウを持つ中間スイート特A個室が1室。そして、1号車、2号車に一人用特A個室ロイヤルが4室ずつの8室が設定されています。そして、3号には食堂車「ダイナー・プレヤデス」、4号車はサロンカーの「サロン・デュ・ノール」と続き、5号車からはB個室のツインとシングルツイン、開放B寝台のBコンパートが続きます。というとこは、北斗星のツインデラックスやカシオペアツインに相当する、二人用A個室の設定がないということですね。
もちろん、24系25型ですから、電源車は必要不可欠。10号車が電源車となっています。もちろん、24系の電源車ですので、残念ながらカシオペアのようにラウンジを兼ねるというわけにはなっていません。とはいえ、客車同様の深緑に塗られた電源車はぴかぴかに磨き上げられています。
北斗星、カシオペアとは異なり、北海道内での機関車付け替えは函館ではなく、五稜郭が行われます。なので、トワイライトエクスプレスは函館での客扱いが無いということになります。日本海の函館行き編成も廃止されてしまいましたので、完済から函館に直通する夜行は無いということです。
| 1号車 | 2号車 | 3号車 | 4号車 | 5号車 | 6号車 | 7号車 | 8号車 | 9号車 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| スイート | スイート | ダイナー プレヤデス |
サロン・デュ・ノール | ツイン | ツイン | ツイン | Bコンパート | Bコンパート |
| ロイヤル | ロイヤル | シャワー、自販機 | シングルツイン | シングルツイン | ミニサロン 自販機 |
←大阪 札幌→ (青森信号所・五稜郭間では方向が逆になります)
客室の紹介
各客室をご紹介いたします。車内を散策したときに、空いている部屋を撮影させていただきました。または、同等の設備のほかの車両の写真です。もちろん、お客さんが入っている部屋は撮影できませんから、外から、または写真なしです。
![]() |
スイート(展望) トワイライトエクスプレスを代表する特A個室。もちろん一編成に一室しかありませんので、プラチナチケット中のプラチナチケットです。 ダブルベッドが垂直方向に配置され、その奥にリビングスペースとしてソファとテーブルが置かれています。ソファは転換してエクストラベッドにもなり3人で利用することも可能となります。 展望室はカシオペアのような曲面ガラスではなく、5枚の大窓から構成されていますが、かなり濃いスモークが施されていますので、ホームから覗かれる心配は少ないかもしれません。 |
![]() |
スイート(中間) 2号車に1室あるスイートです。もちろん基本的な設備・サービスは展望スイートと同一ですが、こちらは後部展望の代わりに、サロン・デュ・ノールと同様の天井まで回りこむ大型の窓がリビングスペースに設けられています。もちろん、客室料金も展望スイートと同一です。 個室内にトイレ、洗面台、シャワーが備えられているのは展望スイートと同様ですが、こちらはシャワールームが独立しており、洗面台や便器は固定されています。 居住性自体はこちらの方が良いかもしれません。 なお、スイートには、冷蔵庫と電気ポットも備えられ、バスローブも備えられています。 |
![]() |
ロイヤル 1号車と2号車に4室ずつ。合計8室設定されている特A個室です。基本的には北斗星のロイヤルと同等の設備を持っていて、ソファとソファベッド、トイレとシャワー、洗面台が備えられています。北斗星の場合は、ソファベッドがそのままベッドになり、エキストラベッドはベッド下から引き出すタイプなのですが、こちらは電動で背ずりが倒れてダブルベッドに転換する方式となっています。 以上の特A個室は、乗車時にウェルカムドリンクとして、ワイン・ウィスキー・コーヒー・紅茶からの選択と、緑茶缶が供され、朝はモーニングサービスとして、コーヒーまたは紅茶と冷水が共されますし、アメニティグッズの入ったトラベルポーチも配られます。 その他、車内販売や朝食の予約等も全て1号車から回りますので、車内のサービスについて優先権があるとも言えます。夕食の予約にも優先枠があるとかなんとか… |
![]() |
ツイン 5号車〜7号車に設定されている二人用B個室です。 B個室とはなっていますが、ソファに転換できるベッドや、上下段それぞれに設けられた大型の窓といい、北斗星のツインデラックス二段タイプよりも快適かも知れません…。ただ、ソファ転換時に、一人は窓に対して背を向ける方向になるのがちょっと難点でしょうか? 各号車の1番2番はコネクトルームとして、部屋間のパーティションを外すことが出来ます。これを利用して、2室をつなげると、それはそれは広い個室になるそうです。 |
![]() |
シングルツイン(写真は「あかつき」) 5号車、6号車に6室ずつある一人用B個室で、基本的には一人用なのですが、その名前の通り、二人で利用することも出来ます。部屋のほとんどがベッドなので、扉を開けるといきなり上段が目の前にあるので、さらに狭さが強調されて感じます。 こちらも、ベッドを転換することによってソファにすることが出来ます。ツインと異なり、進行方向に向かい合わせソファとなりますので、景色を見るにはこちらの方が良いかもしれません。しかも、立山や太平洋、琵琶湖を個室から眺められるのは、展望スイート以外にはこのシングルツインしかありませんので、あえて狙って見るのも一つの手かもしれません。価格的には同じなので、ツインではなく、シングルツイン2室で、両側を押さえるのも選択肢としてアリかも知れません。 一人使用で、下段を「居間」、上段を「寝室」に見たてれば、これで気分は「スイートルーム」ですね。上段にもツインのような窓があればさらに快適なんですけど…。 |
![]() |
Bコンパート いわゆる開放B寝台です。JR北海道持ちの北斗星1号、2号と同様、4人利用時にはガラスの扉を閉めて個室扱いとすることができます。 通路側の扉もガラスですので、実は開放感抜群だったりしますし、進行方向の両側を座ったまま眺めることが出来ます。 Bコンパートの一番奥には、乗務員用仮眠室として3段寝台が残されていたりします。 |
ダイナープレヤデス(食堂車)
食堂車「ダイナープレヤデス」は3号車に連結されています。北斗星、カシオペアと同様に完全予約制のディナータイムと、パブタイム、モーニングタイムの営業があり、さらに大阪発札幌行きの便ではランチタイムの営業もしています。モーニングタイムは北斗星、カシオペアと異なり、車内で時間とメニューを予約するシステムとなっていますので、席を確保するために早朝から並ぶ必要はありません。
ディナータイムは2回設定されていますが、食堂車で供されるのははフランス料理コースのみとなっています。北斗星やカシオペアと同様に、予約制の和食「日本海会席御膳」も用意されていますが、こちらは各個室か、サロンカーへの配達となります。また、フランス料理コース、日本海会席御膳の他に、車内調理のプレヤデス弁当も用意されており、こちらは車内で注文することができます。
フランス料理コースや日本海会席御膳は、2ヶ月に一回〜季節ごとにメニューが変わります。カシオペアや北斗星のように年単位で変わらないという事はないので、これも「もう一度乗りたい!」という動機付けのひとつでしょう。
写真は左からディナーのメニュー、個室のカードキーと朝食予約券、お土産で大人買いしたキーホルダー、ストラップ、タオル、ボールペンと、ウェルカムドリンクで頂いたワイン。
その他の設備、雑記
共用シャワールームは4号車「サロン・デュ・ノール」に2つ設置されています。予約はダイナープレヤデスで行い、シャワーチケットを購入することになります。
狙うならスイートと思うのはやはり当然なのですが、ロイヤルでも十分です。十分といっても、ツインですら取れなかっりするので、まずは乗ることを目標にするしかありません。ツインやシングルツインでも、スタッフのサービスは同等ですし、サロンカーもありますので、トワイライトエクスプレスの雰囲気は十分に味わえると思います。
日本の列車の中で、食堂車でランチが楽しめるのは大阪発のトワイライトだけです。メニューの種類は豊富ですが、それぞれ積み込み数は少ないようで、人気メニューのオムライス&エビフライや、ビーフシチューセット等は早々に完売しているようです。おそらく10食も用意していないのではないでしょうか?ランチタイムの混み方は列車によってまちまちとのことですが、我々が乗車した列車では、ランチタイムの案内放送から5分と経たずに満席になってしまいました。
また、トワイライトではグッズの販売も行われています。食堂車でも販売するのですが、品揃えの良い最大のチャンスは、発車直後からのワゴン販売です。これは、A個室側から回りますので、A個室の人は部屋で待っていればじっくりと品定めをすることができます。しかし、ちょうどランチタイムなので、食堂車を狙う場合は、食堂車でワゴンを待つことになります。B寝台の方はサロンカーで待ち構えるのが良さそうです。
それにしても、食堂車のフロアスタッフの方は3名。この3名で食堂車のサーブはもとより、車内販売の巡回やA個室へのウェルカムサービス、モーニングサービスのデリバリー、会席御膳やトワイライト弁当の配達等、めまぐるしく動き回っています。それでいて、忙しそうなそぶりも見せず、余裕を持って仕事をしています。トワイライトの優雅な雰囲気は、彼らの力によるところも大きいと感じました。